Windows 11を新規で購入したりアップデートする際に[Home]にするか[Pro]にするかは一部のユーザーには悩みの種です。個人的には[Pro]がオススメですが、違いをしっかりと理解して自分に合ったエディションを選択するようにしましょう。
エディションの違い
Windows 11を始めとしたWindowsにはHomeやProなど複数の種類が用意されています。これらはエディションと呼ばれ[機能]や[価格]に違いがあります。
Windows 11の場合、HomeやProを始め、教育機関向けのEducationや中規模から大規模な企業向けのEnterpriseなど用途に合わせた複数のエディションが用意されています。
ただ、一般家庭や通常の一般企業に勤めていればHomeやProしかお目に掛かれないかと思うのでHomeやProの違いだけ抑えておけば問題ないでしょう。
[Home]と[Pro]の違い
最大CPUソケット数や最大物理メモリ容量が大きく違いますが、一般家庭であれば[Home]でも問題ないでしょう。
ビジネス向け機能については大きさがあり、当然に[Pro]の方が対応している機能が多くなります。特に注目したいのがリモートデスクトップで、Homeでは接続する側である【クライアント】しか使用することができません。一般家庭ではリモートデスクトップを使用しないと思いがちですが、タブレットの登場により「自室にあるパソコンにリビングから遠隔操作したい」と言った要望も多いため、その場合には[Pro]を選択するのが望ましいでしょう。
また、システム開発などを目的とし[Hyper-V]を使用する必要がある場合や、Windows 11を細かくカスタマイズするのに必要な[グループポリシーエディター]を使う場合は、必然的に[Pro]ということになります。
| 機能 | Home | Pro |
|---|---|---|
| 最大物理メモリ容量 (RAM) | 128GB | 2TB |
| 最大CPUコア数 | 64コア | 64+64コア |
| 最大CPUソケット数 | 1 | 2 |
| デバイスの暗号化 | ○ | ○ |
| デバイスを探す | ○ | ○ |
| ファイアウォールとネットワーク保護 | ○ | ○ |
| インターネット保護 | ○ | ○ |
| 保護者による制限と保護 | ○ | ○ |
| セキュア ブート | ○ | ○ |
| Windows Hello | ○ | ○ |
| Windows セキュリティ(Windows Defender) | ○ | ○ |
| Microsoft Teams | ○ | ○ |
| スナップ アシスト | ○ | ○ |
| タッチスクリーン | ○ | ○ |
| ARM 版 Windows | ○ | ○ |
| リモートデスクトップ(クライアント) | ○ | ○ |
| リモートデスクトップ(サーバー) | × | ○ |
| BitLocker によるデバイス暗号化 | × | ○ |
| Windows 情報保護 (WIP) | × | ○ |
| 割り当てられたアクセス | × | ○ |
| 動的プロビジョニング | × | ○ |
| Azure による Enterprise State Roaming | × | ○ |
| グループ ポリシー | × | ○ |
| キオスク モードのセットアップ | × | ○ |
| ビジネス向け Microsoft ストア | × | ○ |
| MDM (Mobile device management) | × | ○ |
| Active Directoryのサポート | × | ○ |
| Azure Active Directory のサポート | × | ○ |
| ビジネス向け Windows Update | × | ○ |
| Auto HDR | × | ○ |
| Microsoft Teams からのチャット | × | ○ |
| デスクトップの整理 | × | ○ |
| DirectStorage | × | ○ |
| 新しい絵文字 | × | ○ |
| シームレスな再ドッキング | × | ○ |
| アップデート | × | ○ |
| ウィジェット | × | ○ |
これまでは、家庭では[Home]を使い企業では[Pro]を使うのが一般的でしたが、昨今では家庭用パソコンでも[Pro]を搭載して販売されていることが増えてきました。そのため、「家で使うから[Home]で充分だ」とは考えずに自分の使い方にあった選択をする方が良いでしょう。
逆に企業で[Home]を使用している場合は注意が必要で、グループポリシー管理ができないと様々な弊害があることから最低限[Pro]使うようにした方がよいでしょう。
また、HomeからProへアップグレードすることもできます。
