これまでのAndroidスマートフォンには、充電の最適化をする機能として[アダプティブ充電]が搭載されていましたが、これに加えて【充電の上限を80%にする】ことができるようになりました。
80%に制限する理由とは?
リチウムイオン電池は「フル充電の状態にしておくと劣化する」と言われており、充電が完了したらすぐに停止するのが推奨されています。このため、電源に接続したまま使うことが多いデバイス(ノートパソコンなど)では古くから「80%制限」の仕組みが取り入られている機種が多いです。
Androidスマートフォンの場合、これまでアダプティブ充電を使うことでフル充電の時間が短くなるように充電時間を調整できましたが、Android 15やAndroid 16では80%で充電を停止する機能として80%まで充電が搭載されています。
ちなみに、同様の機能はメーカーが独自に実装している場合もあり、例えばGalaxyでは設定のバッテリー>バッテリーを保護|より使うことができます。
もちろん「充電したまま使う」ことは推奨しませんし、80%であることから100%よりも利用時間も少なくなってしまいますが、オンにしておけば少しでもバッテリーの劣化を抑えられるかもしれません。
「80%まで充電」の使いかた
- 設定よりバッテリーをタップします。
- バッテリーよりバッテリーの健全性>充電の最適化をタップします。
バージョンによっては充電の最適化をタップします。
- 充電の最適化より充電の最適化を使用するをオンに切り替えます。
- 充電の最適化より80%まで充電を選択します。
バージョンによっては充電の上限:80%を選択します。
「80%まで充電」の使いかたは以上です。
100%まで充電される場合は?
定期的に100%まで充電されることがありますが、これはバッテリー容量を計測するための仕様です。
ただ、アップデート後など繰り返し100%まで充電される場合には、一度100%まで充電された後にしばらく充電を続けると改善することがあります(ステータスバーのアイコンに盾のアイコンが表示されるまで)。
これは、100%と言っても幅があり「表示が100%であっても満充電になっていない状態」で充電をやめると、前述したバッテリー容量の計測ができないため次回も100%まで充電されてしまいます。