パソコンでハッシュ値を表示させる方法

パソコンでハッシュ値を表示させる方法

2023年7月4日

インターネットからファイルをダウンロードした際、[改ざん]や[破損]が無いことを確認するために【ハッシュ値】を用いることがあります。Windows 11や10をはじめMacやUbuntu(Linux)ではコマンドで表示させることができます。

ハッシュ値とは?

任意のファイルから算出される以下のような文字列を指します。

1a2b3c4d5e6f7g8h9i0j1l2m3n4o05p6

このハッシュ値はファイルごとに算出される結果が異なるので、ファイルを転送する際にそのファイルが「破損していないこと」や「改ざんされていないこと」を確認するために用いることができます。

確認するためには、ファイルのダウンロード時に公開されているハッシュ値を記録しておき、ダウンロードしたファイルから自分で算出したハッシュ値が合致しているかをチェックします。

算出するにはコマンドが用意されており、コマンドラインツール(ターミナル/PowerShell/コマンドプロンプト)より実行します。

コマンドの使いかた

Windowsの場合

コマンドラインツール(ターミナル/PowerShell/コマンドプロンプト)より以下のコマンドを実行します。

certutil␣-hashfile␣(ファイル名)␣(ハッシュ関数)
ハッシュ関数はMD2MD4MD5SHA1SHA256SHA384SHA512などを指定できます。

例えば

certutil -hashfile c:\test.txt MD5
MD5 ハッシュ (対象 C:\Users\username\sample.exe):
1a2b3c4d5e6f7g8h9i0j1l2m3n4o05p6
CertUtil: -hashfile コマンドは正常に完了しました。

また、以下のようなバッチファイル(例えばcheck_haskfile.batなど)を作成し送るメニューに登録しておけば、対象ファイルを右クリック送る>check_haskfile.batでハッシュ値を表示できます。

@echo off
certutil -hashfile "%~1" MD5
certutil -hashfile "%~1" SHA1
certutil -hashfile "%~1" SHA256
pause

Windowsでのやり方は以上です。

Mac / Linuxの場合

ターミナルで以下のコマンドを実行すると、各ハッシュ値を表示させることができます。

MD5
md5sum␣(ファイル名)
SHA1
shasum␣-a␣1␣(ファイル名)
SHA256(512なども可)
shasum␣-a␣256␣(ファイル名)

例えば、test.txtMD5ハッシュ値を調べたい場合には以下のコマンドを実行します。

md5sum ./test.txt

比較的に簡単なコマンドですが、頻繁に使うようであれば以下をcheck_hashfile.shなどと保存しておけば./check_hashfile.sh ./test.txtを実行して一括で表示できます。

#!/bin/sh

# md5
md5sum $1

# SHA1
shasum -a 1 $1

# SHA256(512なども可)
shasum -a 256 $1

Mac / Linuxでのやり方は以上です。