Windows 11や10で[コマンドプロンプト]などのコマンドラインツールを使い始めると、【バッチファイル】を作りたくなるかもしれません。取っ付き難いですが[条件分岐]や[繰り返し]を使わず、ただ順番にコマンドを書くだけなら簡単です。
バッチファイルとは?
コマンドラインツール(ターミナル/PowerShell/コマンドプロンプト)で実行する複数のコマンドを「まとめて実行する」や「繰り返し実行する」ための実行ファイルをバッチファイルと呼びます。
Windowsにおいては拡張子を.batにすれば「ダブルクリックする」だけで実行でき、加えて「他のファイルをドラッグ&ドロップする」ことで、ファイル使った処理をさせることもできます。
条件分岐や繰り返しなどを使った処理は複雑になりがちで難しく感じますが、「上から順にコマンドを実行する」と言った処理であれば比較的に簡単です。
ファイルを作成する手順
エディタを起動する
スタートメニューのすべてなどからメモ帳を起動します。
コマンドを入力する
メモ帳にコマンドを実行する順に1行ずつ入力します。
@echo off pause
また、処理が終了するとウィンドウが自動的に閉じられるため、最後にpauseを入力ししておくと「何かキーが押されるまで一時停止」するのでウィンドウが閉じなくなります。
どちらも例のために入力しているものであり必須ではありません。
保存する
メモ帳のファイル>名前を付けて保存よりファイル名を入力しファイルの種類/文字コードを選択してから保存をクリックします。
項目 | 値 | 備考 |
---|---|---|
ファイル名 | ~.bat | test.batなど |
ファイルの種類 | すべてのファイル | |
エンコード(文字コード) | UTF-8 | またはANSI |
実行する
作成されたファイル(~.bat)をダブルクリックすると実行され、コマンドラインツールのウィンドウに実行結果が表示されます。
続行するには何かキーを押してください . . .
特殊なコマンド
コメント
バッチファイルの中にコマンド以外の文字列を入力したい場合、先頭にREMと入力するとその行は無視されるようになります。。
REM (コメント)
例えば
REM この行は無視されます。
これをコメントと呼びます。
変数
バッチファイル内で使用する値には【名前】を付けることができます。
set (名前)=(値)
例えば
set startx=0
付けられた名前は%で囲むことで使うことができます。
echo %startx%
実行すると
0
これを変数と呼びます。
ファイルをドラッグ&ドロップ(引数)
バッチファイルに対して他のファイルをドラッグ&ドロップして処理させるには、%~1/%~2/%~3…などの変数にファイルパスが保存されています。
echo %~1
実行すると
c:\test.txt
これを引数(ひきすう)と呼び、送るメニューを使うと「ファイルを右クリックする」「メニューの送るよりバッチファイルを選択する」ことで実行できるようになります。