Windows 11を「Microsoftアカウントなし」でセットアップする方法

Windows 11を「Microsoftアカウントなし」でセットアップする方法

2023年8月24日

パソコンは「初めて電源を入れた」「初期化した」際に【初期セットアップ】を行います。Windows 11では原則として[Microsoftアカウント]が必須ですが、これを回避して【ローカルアカウント】を作成できる場合があります。

使えるやり方は?

初期セットアップ時にMicrosoftアカウントを設定するためインターネット接続も必須であり、これらが無い場合には完了できないパターンが発生しますが、裏技のような操作によって回避できます。

BypassNRO.cmd
以前からあるBypassNRO.cmdを実行するやり方はファイルが削除されたことで使えなくなりましたが、直接コマンドを実行するか自分でファイルを作成して手動で実行することで使えます。
start ms-cxh:localonly
2025年10月時点のバージョン25H2では初期セットアップ時に“start ms-cxh:localonly”を実行するやり方が使えますが、これも今後のアップデートで使えなくなることがMicrosoftからアナウンスされています。
セットアップ後にローカルアカウントにする
一時的にMicrosoftアカウントは必要ですがMicrosoftアカウントでセットアップを完了セットアップ後にローカルアカウントにすることもできます。
オンラインアカウントの要件を削除
クリーンインストール時に限ればRufasで“インストール用USBメディア”を作成することでオンラインアカウントの要件を削除することができます。

ちなみに、既に使えなくなっている手順として代表的なのが、no@thankyou.comを用いるやり方です。

初期セットアップの場合

セットアップ後にローカルアカウントにする手順

初期セットアップをMicrosoftアカウントで完了します。
Windows 11→初期セットアップ→Microsoftアカウントを追加しよう

ローカルアカウントへ切り替える追加します。

切り替える
追加する

セットアップ後にローカルアカウントにするやり方は以上です。

“BypassNRO.cmd”を手動で実行する手順

別のパソコンで、あらかじめ以下の内容をテキストファイルに保存しBypassNRO.cmdなどファイル名を付けてUSBメモリーに保存します。

reg add HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\OOBE /v BypassNRO /t REG_DWORD /d 1 /f
shutdown -r -t 0 -f

USBメモリーを接続して初期セットアップを開始し、キーボードのShiftF10キーを押下してコマンドプロンプトを開きます。

コマンドプロンプトが表示された直後はアクティブになっておらず入力できないことがあるので、タイトルバーなどを一度クリックしアクティブにします。
Microsoft Windows [Version 10.0.26100.3775]
(c) Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\Windows\system32>

コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力しEnterキーを押下します。

D:\BypassNRO.cmd
D:は環境によって異なる場合があるので、エラーなどになる場合はE:F:などアルファベット順に実行します。

再起動後に初期セットアップを進め、ネットワークに接続しましょうよりインターネットに接続していませんを選択し、初期セットアップを進めて完了します。
Windows 11→初期セットアップ→BypassNRO.cmd

“BypassNRO.cmd”を手動で実行するやり方は以上です。

“start ms-cxh:localonly”を実行する手順

2025年10月時点のWindows 11 25H2では使えましたが、今後のアップデートによって使用できなくなることがMicrosoftよりアナウンスされています。

初期セットアップよりネットワークに接続しましょうMicrosoftアカウントを追加しようなど進められるところまで進めます。
Windows 11→初期セットアップ→Microsoftアカウントを追加しよう

キーボードのShiftF10キーを押下しコマンドプロンプトを開きます。

Microsoft Windows [Version 10.0.26100.3775]
(c) Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\Windows\system32>

コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力しEnterキーを押下します。

コマンドプロンプトが表示された直後はアクティブになっておらず入力できないことがあるので、タイトルバーなどを一度クリックしアクティブにしてから入力します。
start ms-cxh:localonly

このPCのユーザーを作成しますより初期セットアップを続けます。
Windows 11→初期セットアップ→このPCのユーザーを作成します

“start ms-cxh:localonly”を実行するやり方は以上です。

クリーンインストールの手順

ISOファイルをダウンロードする

Webブラウザより“Windows 11 のダウンロード”にアクセスします。
Web→Windows 11 のダウンロード

x64 デバイス用 Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする>ダウンロードを選択よりWindows 11(x64 デバイス用のマルチエディション ISO)を選択し今すぐダウンロードをクリックします。
Web→Windows 11 のダウンロード→x64 デバイス用 Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする

製品の言語の選択>いずれかを選択してくださいより日本語を選択し確認をクリックします。
Web→Windows 11 のダウンロード→x64 デバイス用 Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする→製品の言語の選択

ダウンロード – Windows 11 日本語より64ビット ダウンロードをクリックして~.isoをダウンロードします。
Web→Windows 11 のダウンロード→x64 デバイス用 Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする→製品の言語の選択→ダウンロード - Windows 11 日本語

Rufasで“インストール用USBメディア”を作成する

Webブラウザより“Rufus”にアクセスしダウンロードよりrufus-4.11.exeをダウンロードします。

4.11はバージョンであり、異なる場合があります。また、インストールは不要です。

Web→rufus-4.11.exe

パソコンにUSBメモリーを接続します。

KIOXIA(キオクシア) 旧東芝メモリ USBフラッシュメモリ 32GB USB3.2 Gen1 日本製 国内サポート正規品 KLU301A032GK
キオクシア USBフラッシュメモリ 32GB USB3.2 Gen1 KLU301A032GK
 

ダウンロードした“rufus-4.11.exe”を実行しデバイスUSBメモリーを選択、ブートの種類>選択よりISOファイルを選択しスタートをクリックします。

このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?”などと表示される場合があります。

Windows 11→Rufus→Windows 11

Windows ユーザーエクスペリエンスよりオンラインアカウントの要件を削除をチェックしOKをクリックします。

ローカルアカウントを次の名前で作成をチェックし入力すると、初期セットアップ時に操作をスキップできますが、パスワードが設定されないので必要に応じて手動で設定する必要があります。

Windows 11→Rufus→Windows 11

インストーラーUSBを作成するやり方は以上です。

パソコンにインストーラーUSBを接続して起動しクリーンインストールします。

インストーラーUSBから起動するやり方はパソコンによって異なりますが、多くの場合でBIOS/UEFIで起動するデバイスを選択できます。