パソコンは「初めて電源を入れた」「初期化した」際に【初期セットアップ】を行います。Windows 11では原則として[Microsoftアカウント]が必須ですが、これを回避して[ローカルアカウント]で作成することができます。
サインインに使うアカウント
Windows 10までは[Microsoftアカウント]と[ローカルアカウント]の選択制であり初期セットアップ時に選ぶことが可能でしたが、Windows 11では原則としてMicrosoftアカウントのみを使うようになっています。また、このためにインターネット接続も必須となっています。
「インターネット接続がある」かつ「Microsoftアカウントがある」と言うのであれば特に問題なく初期セットアップを進めることができますが、それ以外の場合には初期セットアップが完了できないパターンが発生してしまいます。
そこで、裏技のような操作によって、これを回避することができるようになっています。
初期セットアップのやり方
Windows 11が登場して以来、様々な手順が公開されてきましたが、2023年08月の現在で既に使えなくなっている手順もありました。
以下は、実際に操作してみて有効であった手段ですが、今後にも使える保証はないので注意してください。また、「Microsoftアカウントがある」と言う場合にはセットアップを完了後に「[ローカルアカウント]へ切り替える」「[ローカルアカウント]を追加する」と言う手も使えます。
ちなみに「インターネット接続がある」かつ「Windows 11 Proである」と言う場合、Microsoftアカウントはもともと必須ではありません。
Windows 11 Home
- 初期セットアップが始まったらキーボードのShift+F10キーを押下します。
- コマンドプロンプトより以下のファイルを実行します。
[/(バックスラッシュ)]と[¥(円マーク)]は環境によって見え方が異なる場合がありますが、同じ文字として扱われます。
.\oobe\BypassNRO.cmd
または
C:\Windows\System32\oobe\BypassNRO.cmd
- 再起動します。
- 初期セットアップを進め[ネットワークに接続しましょう]より【インターネットに接続していません】を選択します。
- [今すぐ接続して、デバイスをすぐに使い始めましょう]より【制限された設定で続行】を選択します。
- [このデバイスを使うのはだれですか?]より【ローカルアカウント名】を入力します。
- 初期セットアップを続けます。
Windows 11 Pro
- 初期セットアップを進め[このデバイスをどのように設定しますか?]より【職場または学校用に設定する】を選択します。
- [職場または学校向けに設定しましょう]より【代わりにドメインに参加する】を選択します。
- [このデバイスを使うのはだれですか?]より【ローカルアカウント名】を入力します。
- 初期セットアップを続けます。
初期セットアップを完了させるやり方は以上です。
no@thankyou.comを使うのは?
「Microsoftアカウントを追加しましょう」にて【no@thankyou.com(パスワードは適当)】でサインインしてローカルアカウントが作成するという方法もあります。
これはサインインの際に「アカウントが存在している」かつ「ロックされている」と言う場合の挙動を流用したものです。
古くからある方法のようですが、他人?のアカウントを勝手に使うのは「問題があるんじゃない?」と言うことで、可能な限り前述した手順を使った方が良いでしょう。