古くからNTTドコモをはじめauやソフトバンクが提供していた【キャリアメール】は独自の進化を遂げている部分があり、一般的なEメールとは仕様が異なることが少なくありません。
キャリアメールとは?
NTTドコモをはじめauやソフトバンクなどを“キャリア”と呼ぶことから、「キャリアが提供するメールサービス」のことをキャリアメールと呼び、具体的には@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jpが該当します。
これらのキャリアメールは、携帯電話で送受信することしかできませんでしたが、iPhoneをはじめとしたスマートフォンが登場して以降、パソコンから送受信できるようになるなどアップデートが行われています。
ただ、それでも古くから提供されているサービスであるため、色々な独自機能があります。
差出人名
受信メールに表示される“差出人名”は、キャリアメールが自分の連絡先から引用することがあるのに対して、Eメールは差出人が指定するのが一般的です。
このため、キャリアメールには“差出人名”を指定する機能が搭載されていないことがあり、この場合には相手にメールアドレスしか表示されないので、特にEメールを相手にメールを送信する際には本文の冒頭で「〇〇です。」などと自分の名前を書いておくのが良いです。
プッシュ通知/自動受信
キャリアメールでは、メールの送信と同時にほぼリアルタイムに受信する自動受信や、それを通知するプッシュ通知があることが多いですが、これは比較的に珍しい機能です。
Eメールでは、Exchange ActiveSyncなど自動受信/プッシュ通知に対応した仕組みはあるものの、新着メールを確認すると言う処理を15分など一定の間隔で行うのが一般的です。
Eメールとは?
インターネットで送受信するメール全般をEメールと呼びキャリアメールも含まれます。
携帯電話やスマートフォンからEメールを送信する際には、家族や友人など親しい人に送ることが多いので、宛先は目的の人だけに送ることが多いでしょうが、Eメールは複数人にメールを送る機能を有しています。
この時、送信先にはTO/CC/BCCの3つに分けて指定できます。
- TO
- メインの送信先を入力します。この項目だけ入力すれば送信できます。
- CC
- TOとは別に情報共有のために見ておいて欲しい人を入力します。例えば、取引先にメールを送る場合にTO>取引先に加えCC>上司などと入力すると取引先と上司の両方に同じメールが送信されます。
- BCC
- 使いかたはCCと同様ですが、BCCに入力されたメールアドレスは全ての受信者に非表示になります。例えばTO>取引先に加えBCC>上司と入力すると、取引先と上司が受信したメールに上司のメールアドレスは表示されません。
ちなみに、BCCはメインの宛先に使用しませんが、例えばメールアドレスを変更した旨を連絡したい場合、TO>自分のメールアドレスを入力しBCC>相手のメールアドレス(複数可)を入力すれば、受信者には自分のメールアドレスしか見えないので、同報メールやメーリングリストのような使いかたもできます。
