Windowsには「関連付け」と呼ばれる仕組みが用意されており、ファイルの[拡張子]を元に起動するアプリ(ソフトウェア)を指定することができますが、誤った関連付けをしてしまうと解除する(削除する)のは意外と面倒です。
関連付けは削除できない?
Windowsでは、ファイル名のほとんどに[拡張子]と呼ばれる識別文字列が付与されています。この拡張子を元に起動するアプリケーションを決めるのが関連付けと呼ばれています。
関連付けされたファイルはダブルクリックするだけで、別途の指定をせずとも自動的に対象のアプリケーションが起動しファイルが読み込まれるようになります。主要なファイルはデフォルトアプリと呼ばれ設定より簡単に変更できるようになっていますが、そうでない場合は手動で変更する必要があります。
ただ、「誤って設定してしまった」と言った場合、[変更]することは容易でも[解除(削除)]することは簡単ではありません。
関連付けを解除するやり方
関連付けを解除する(削除する)やり方は2つあります。
1つ目は、「ダミーアプリ(ソフトウェア)を用意し関連付けを変更してから削除する」で、こちらの方が比較的に容易です。
2つ目は、「レジストリを操作する」ですが、知識や経験が必要であることから一般的にはオススメしません。
ダミーアプリへ変更後に削除するやり方
- 任意のテキストファイルを新規作成し、名前を【dummy.bat】に変更します。
空のファイルで問題ありません。【〇〇.bat】とはバッチファイルと呼ばれ、Windows上ではアプリ(ソフトウェア)と同等に扱われます。
- [対象の拡張子]のファイルの関連付けを【dummy.bat】に変更します。
- 【dummy.bat】を削除します。
- コマンドプロンプトより以下のコマンドを実行し、ファイルの種類の関連付けを削除します。
[=]の後に【半角スペース】を入力してください。
assoc .(拡張子)=
ダミーアプリへ変更後に削除するやり方は以上です。
レジストリを操作するやり方
操作を誤ると何らかのトラブルが発生する場合があるので、すべて自己責任にて実行し何が起きても一切の責任は負いません。
- レジストリのバックアップを行います。
- レジストリエディタより次の場所を開きます。
コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes
- Classes配下にある[対象の拡張子]を右クリックして表示されるメニューより【削除】をクリックします。
今回は[.php]を削除しました。
- 同様に[対象の拡張子_auto_file]を右クリックして表示されるメニューより【削除】をクリックします。
今回は[php_auto_file]を削除しました。
- 続けてレジストリエディタより次の場所を開きます。
コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\FileExts
- Explorer配下にある[対象の拡張子]を右クリックして表示されるメニューより【削除】をクリックします。
今回は[.php]を削除しました。
- パソコンを再起動すると、関連付けが解除され[真っ白いアイコン]に戻ります。
関連付けを解除するやり方は以上です。
関連付けを操作するのは一般的では無いですが、もう少し扱いやすくなると良いかもしれません。