キーボードから文字入力をすると、まれにデスクトップの左上などに入力欄が表示され、入力した文字列が表示されることがあります。入力したいところに入力されておらずストレスが溜まる原因かもしれませんが、バグ(不具合)では無く意味のある仕様です。
なぜ左上に入力欄が表示されるのか?
キーボードから入力する際は本来であれば入力欄を選択してから行いますが、何らかの理由によって入力欄が選択されていない場合に全角入力(日本語など)に限り起こる現象で、エクスプローラーにおいてファイルの検索および選択に用いることができます。
エクスプローラー上で「キーボードで入力」すると「前方一致でファイル名を検索し選択」されます。例えば[aaa.txt]と言うファイル名の場合にはキーボードのAキーを押下します。また、大文字と小文字は区別されるので[AAA.txt]の場合にはShift+Aキーを押下します。ちなみに、該当ファイルが複数ある場合はキーを押下する度に次のファイルが選択されます。
アルファベットであればキーを押下するだけで良いですが、ファイル名が日本語の場合には「入力する」「変換する」などの操作が必要であるため、画面の左上に表示される入力欄を用いて操作します。
左上の入力欄の使いかた
- エクスプローラーより【対象のフォルダー】を表示します。
[タイトルバー]やエクスプローラー内の[何もない所]を一度だけクリックしておくとやりやすいです。
- 全角入力で【ファイル名の先頭の文字】を入力しEnterキーを押下します。
前方一致であるため、ファイル名が[日本語.txt]であれば【日】のみで問題ありません。
- ファイルが検索され選択されます。
左上の入力欄の使いかたは以上です。
左上の入力欄を消すには?
用途はあれど「使わない」と言う人も少なくないでしょうが、バグ(不具合)では無く仕様であり残念ながら機能を無効にする方法は無いようです。
表示された入力欄を消すには「入力した文字列を全て消す」または「キーボードのEscキーを押下する」と消すことができます。また、半角入力(英数字など)の際には表示されないので、「全角入力(日本語など)を終えたら半角入力に切り替える」と癖をつけておくと誤って表示させることは少なくなるかもしれません。
ちなみに、全角入力が条件の一つであることから、入力する機会が少ないであろう英語圏などで同現象は発生しにくいため、今後にアップデートなどで「無効にする」などの仕様が搭載される可能性は薄いかもしれません。