Windowsで変換候補に表示される「環境依存」とは?

Windowsで変換候補に表示される「環境依存」とは?

Windows 11の[Microsoft IME]で漢字変換をした際、変換候補の中に【環境依存】と表示される候補があります。これは【機種依存文字】とも呼ばれメールやインターネット上に入力すると文字化けなど正しく表示されないことがあります。

環境依存/機種依存文字とは?

WindowsやMacなどのパソコンに限らずiPhoneやAndroidスマートフォンでも、使用している機種によってその機種でしか使えない文字があり、これを環境依存機種依存文字などと呼びます。

主な環境依存/機種依存文字として囲み数字省略文字単位記号数学記号絵文字があり、これらの文字を含むメールを送信したりインターネット上のコメント欄などに入力すると、相手には“英数字の羅列”や“四角”など意図しない文字(文字化け)で表示されることがあります。

昨今では表示できる文字も増えてきているので、必ずしも文字化けするわけでは無いですが、それでも不特定多数の目に触れる場面での使用は控えた方が良いでしょう。

主な環境依存/機種依存文字

囲み数字

”や“”など〇に数字が入った文字囲み数字です。
囲み数字

箇条書きなどをする際によく見かけますが、特に番号を参照しているような文章を書く場合には、番号が解らなくなる可能性があります。

省略文字

“(株)”や“(代)”など複数の文字を1文字で表示している文字省略文字です。
省略文字

その他にも“(月)”や“(金)”などの曜日表す文字や“昭和”や“平成”など年号を表す文字としても使われています。

単位記号

省略文字と似てますが“kg”や“ミリ”など単位が1文字になっている文字単位記号です。
省略文字

図表などで使い勝手が良い記号ですが、文字化けすると意図が伝わらない可能性があります。

数学記号

ルートやインテグラルが1文字になっている文字数学記号です。
数学記号

数学以外にも顔文字など別の意味で使用されることが多いです。

その他

絵文字

NTTドコモ/au/ソフトバンクなどのキャリアが独自に用意している絵文字は各キャリアで相互変換されますが、同じような絵文字が無い場合には変換されなかったり、似たような(だが意図が違う)絵文字に変換されてしまったりすることがあります。

半角カタカナ

インターネット上での使用が推奨されていない文字が半角カタカナです。

古くはNTTドコモが提供していたiモードが標準で使用していたので未だに使用しているWebサービスもありますが一般的には推奨されていません。ただ、銀行などでは「半角カナしか受け付けない」と言う場合もあります。