2台以上のデバイスで［ファイル］を相互に操作（編集/移動/コピーなど）したい場合、Ubuntuでは［フォルダー］に対して【ローカルネットワーク共有】と呼ばれる機能を使うと便利です。
ローカルネットワーク共有とは？
自分のパソコンに保存されている［ファイル］や［フォルダー］を、同じネットワークに接続している他デバイスに公開するのを、Ubuntuではローカルネットワーク共有と呼んでいます。
デバイス間でファイルを移動／コピーしたい場合はUSBメモリーの使用などが思い浮かぶかもしれませんが、同じネットワークに接続されていれば「相互にファイルの送受信をする」「同じファイルを編集する」と言ったことができるようになります。ちなみに、同じネットワークとは「同じWi-Fiルーターに接続する」などを指します。
Ubuntuの場合、Windowsネットワーク共有サービスであるSambaを使うことが多いです。
Sambaを設定するやり方
インストールする
インストール済みの場合は操作の必要はありません。
- ファイルより［対象のフォルダー］を右クリックし、コンテキストメニューより【ローカルネットワーク共有】をクリックします。
- フォルダーの共有より【このフォルダーを共有する】をチェックします。
- 「共有サービスがインストールされていません」より【サービスのインストール】をクリックします。
- 「ソフトウェアの追加インストールを行いますか？」より【インストール】をクリックします。
インストールするやり方は以上です。
Linuxのユーザーに「sambaパスワード」を設定する
- ターミナルより以下のコマンドを実行します。
sudo smbpasswd -a ［ユーザー名］
例えば
sudo smbpasswd -a username
- パスワードを2回入力します。
New SMB password: Retype new SMB password:
Linuxのユーザーに「sambaパスワード」を設定するやり方は以上です。
共有するやり方
- ファイルより［対象のフォルダー］を右クリックし、コンテキストメニューより【ローカルネットワーク共有】をクリックします。
- フォルダーの共有より【このフォルダーを共有する】をチェックします。
必要に応じて【このフォルダー内でのファイルの作成・削除を他のユーザーに許可する】【ゲストによるアクセス（ユーザーアカウントを持たない人向け）】をチェックします。
共有するやり方は以上です。
共有がオンの場合、以下のような［パス］を使って別デバイス（Windowsなど）からアクセスすることができます。
¥¥［IPアドレス（またはホスト名）］¥［ユーザー名］
例えば
¥¥192.168.1.123¥username