携帯電話/スマートフォンの電話番号は[090][080][070]など先頭3桁が【0?0】となっています。[070]や今後に追加される[060]が新しいですが、番号は使いまわされるので、新規契約でも[090][080]の場合がありえます。
電話番号の歴史
日本で使用されている固定回線の一般加入電話は、電話番号が市区町村によって番号が割り当てられており市外局番/市内局番と最後の4桁を回線番号として通常10桁で構成されています。
(市外局番)-(市内局番)-(回線番号)
03-1234-5678
ガラケー/スマートフォンと言った「携帯電話」に使用される電話番号は、これとは別に一定のルールに基づいて割り当てられており、様々な変更を経て現在の090/080/070/060となっています。
10桁から11桁へ“090”と“070”の登場
携帯電話で使用される電話番号も、もともとは10桁でしたが1999年に1桁増えて現在では11桁で構成されています。ちなみに、11桁で構成されている理由は単純で「10桁では足りないから」です。
11桁に再構成するに伴い、携帯電話の場合は先頭3桁を090と統一し、旧3桁の番号を続ける構成とのルールで変更されるようになりました。例えば、もともとが030であれば090-3…と変更されました。
030-XXX-XXXX
090-3XXX-XXXX
同様に、PHSの場合は先頭3桁を070と統一されました。
足りなくなって“080”が追加
時が過ぎるに従って11桁になった電話番号も090だけでは足りなくなり080が追加されました。
また、携帯電話・スマートフォンとPHSの相互MNP(番号ポータビリティ)ができるようになってからは、070の電話番号も区別が無くなりました。
090-XXXX-XXXX
080-XXXX-XXXX
070-XXXX-XXXX
このため、この3つが携帯電話/スマートフォンおよびPHSを示す電話番号となりました。
“060”の追加はいつから?
090/080/070も枯渇してきたことから、新たに電話番号を取得すると060が割り当てられることが2024年12月に発表されました。ただし、実際に割り当てられるのは2026年7月以降です。
060-XXXX-XXXX
このような歴史的背景によって、090/080/070/060の区別は無くなり、どれも携帯電話/スマートフォンやPHSの電話番号でとして使われるようになりました。
その他の電話番号
“020”の登場
2017年10月以降に新たに020が追加されましたが、これはM2M等専用番号です。また、2021年より14桁の電話番号も提供されています。
“050”とは?
昨今では前述した番号だけでなく050から始まる11桁の電話番号で着信することも多くなりましたが、これはIP電話を意味しています。
050-XXXX-XXXX
050から始まる電話番号は見慣れないため「怪しい電話ではないか?」と思われがちですが、メリットがあることから企業などで利用されることが多いです。
“0800”とは?
080と見間違えやすいですが、0800は一般的に「フリーダイヤル」や「フリーコール」などと呼ばれる電話番号で、主に企業などで利用されることが多いです。
通話料金は「電話をかけた側」が支払うものですが、これは「着信した側」が支払います。同様な電話番号が0120です。
