パソコンはもちろんiPhoneやAndroidスマートフォンなどディスプレイを持つデバイスの画面は、機種によって様々なサイズ(インチ)になっています。これらに加え【解像度】と呼ばれる数値によってディスプレイの性能は決まっています。
解像度とは?
「解像度って何?」の意味を説明するのは非常に難しいのですが、簡単に言えばきめの細やかさを縦横の数値で表したものです(1920×1080など)。
解像度はディスプレイのサイズに比例するものでは無く、物理的なサイズ(インチ)が同じディスプレイでも解像度が“HD”であったり“フルHD”であったりします。
このため、物理的なサイズが同じであれば、解像度が高いほど(数字が大きいほど)細かい表示が可能になり奇麗に表示できると言えます。
昨今ではわかりやすいように4K/8Kや2KをはじめHD/フルHDなどと表示されている場合もありますが、3840×2160と言ったように対応する数値があります。
4K(3840×2160)
3840×2160の解像度を持つディスプレイを4Kと呼びます。
「なぜ4Kと呼ぶのか?」と言えば、「3840が約4000」であることから「1000=1K」として「4K」と呼ばれています。このように“K”と言うのは接頭辞の“キロ”を表しています(キログラムなど)。
ちなみに、8Kの解像度は縦横が倍の7680×4320です。
HD(1280×720)/フルHD(1920×1080)
1280×720の解像度を持つディスプレイをHDやハイビジョンと呼びます。ちなみに、1280は約1000ですが「1K」と呼ぶことは無いでしょう。
また、1920×1080の解像度を持つディスプレイをフルHDやフルハイビジョンと呼びます。4Kと同じ理屈で“2K”と呼ばれることもありますが、2Kは別の解像度(後述)を指すことが多いので、昨今では呼ばれることも少なくなりました。
ちなみに、HDとフルHDを「同じもの」「違うものと意識していない」と言う人も少なくないですが、明確に違うものです。
2K(2560×1440)
2560×1440の解像度を持つディスプレイを2Kと呼びます。
4Kと同様の理屈で「2560が約2000」であることから「1000=1K」として「2K」と呼ばれています。
また、前述したフルHDを“2K”と表記することもあるので、“2K”と表記された機種は解像度をよく確認したほうが良いです。
4K/8Kで見られるコンテンツは?
4Kや8Kの解像度を持つディスプレイで「4Kや8Kで映像が見られる」と言うのは間違いではありません。
ただし、動画も解像度を持っており、2Kの動画を4Kのディスプレイで再生しても、基本的には拡大して表示されるだけです。ただし、各メーカーで奇麗に拡大する技術が提供されていることがあります。
そのため、4Kやや8Kのディスプレイを充分に活用するためには、同じ解像度の映像コンテンツが必要です。
Blu-ray(ブルーレイ)
登場してから日がたつわりには普及していないBlu-ray(ブルーレイ)ですが、多くは解像度が2Kであるため適したコンテンツとは言えません。
ただ、昨今では4Kに対応した次世代ブルーレイディスク規格であるUltra HD Blu-rayが登場したことにより、4Kに適したコンテンツと言えます。
DVDは意味がない?
「大きな画面で迫力ある映画を見たい」と言って4KディスプレイでDVDを視聴する人が居ますが、これはあまり意味がありません。
DVDの解像度は720×480であり、再生時に4:3の時は640×480に16:9の時は853×480に変換して表示されています。
これを4Kのディスプレイで表示すると3840×2160に無理やり拡大して表示するので奇麗に見られるわけがありません。
