iPhoneやAndroidスマートフォンが登場した黎明期には、SIMカードを挿入していないと使えない機種もありましたが、昨今では【SIMなし】でもWi-Fiにつなげば一部の機能が制限されるだけで使えます。
SIMなしとは?
5Gや4Gなどモバイル通信が可能な機種はSIMカードと呼ばれるICチップが挿入されていたりeSIMと呼ばれるICチップが内蔵されていますが、「SIMカードが挿入されていない」「eSIMにSIM情報が登録されていない」と言った状態をSIMなしなどと呼びます。
過去に使えない機種があったためかSIMカードなどが必須と思われがちですが、実は無くてもWi-FiやBluetooth(テザリング)などを用いてデータ通信をすることができます。
音声通話やSMSなどSIMカードを必要とする機能は使用できませんが、「Webブラウザでインターネットをする」「Eメールを送受信する」はもちろん「アプリをダウンロード&インストールする」などが可能です。
また、ワンセグやフルセグなどの機能が搭載された機種では視聴が可能な場合も多いです。
SIMなしで使うやり方
特に難しいことは無く「SIMカードを取り出した」「eSIMを消去した」と言った状態で使うだけです。機種変更した後の古い機種であれば同状態となっていることが多いです。
ただ、電波のアイコン(アンテナピクト)に[×]や[!]が表示されるのが嫌であれば機内モードに切り替えて、Wi-Fiのみオンに切り替えると良いでしょう。
また、Androidスマートフォンではアンテナピクトを非表示にすることもできます。
SIMなしの注意点
位置情報サービス
GPSなど位置情報サービスは、通常では位置の特定まで時間がかかるため、A-GPSと呼ばれる補助機能が使われています。
このA-GPSは5Gや4Gなどの音声回線を使用して動作するので、SIMカードなしの状態ではGoogleマップなどの地図アプリを使用した際、現在地の表示までに時間を要し遅くなることがあります。
ただ、昨今では補助機能はA-GPSだけでなくWi-Fiなども利用しているため、人が多く集まるような場所では問題なく使える可能性もあります。
5GHz帯のWi-Fi
比較的に新しい機種では2.4GHz帯の他に5GHz帯のWi-Fiを使用することができますが、5GHz帯のWi-Fiが使えなくなる機種があります。
そのため、「Wi-Fiに繋がらない!」と言う場合には2.4GHz帯を使うようにしてみると良いかもしれません。
緊急通報
110番や119番などの緊急通報(緊急電話)は使用することができません。
音声通話が使えないので当たり前だと思うかもしれませんが、海外では国によって使える場合もあるため勘違いする人が少なからずいるようです。
日本ではSIMカードなしでの音声通話は認められていないため、緊急とは言え緊急通報(緊急電話)することはできません。
本体のアップデート
キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど)から販売されている機種の場合、一部では本体からのアップデートできない場合があります。
