Linuxを遠隔操作するには[VNC]を使うのが一般的でしたが、UbuntuではWindowsの【リモートデスクトップ】が使えるようになっています。ただし、デフォルトではオフになっているので設定よりオンに切り替える必要があります。
リモートデスクトップとは?
Windowsパソコンをネットワーク上の他デバイス(パソコン等)から遠隔操作するための機能をリモートデスクトップと呼びます。
操作する側(クライアント)はMacなどWindows以外にもアプリが提供されていることが多いですが、操作される側(ホスト)はWindows 11 ProなどProエディション以上が必要でした。
しかし、昨今ではLinuxであるUbuntuでもホストにすることができ、加えてRemminaアプリを使うことでクライアントにもできます。
ホストを設定する
Ubuntu 24.04で大きく変わっているので、22.04と24.04を例とします。どちらも日本語環境にしているので、文言等が異なる場合があります。
24.04
- DockよりShow Appsをクリックします。
デフォルトでは画面の左下にあります。
- アプリケーション一覧より設定をクリックします。
- 設定のシステムよりRemote Desktopをクリックします。
- リモートログインよりリモートログインをオンに切り替えます。
「Some settings are locked」と表示される場合はロックの解除をクリックします。
- リモートログインよりHostname/Port/ユーザー名/パスワードを確認します。
Windowsなどからリモートデスクトップ接続します。接続できない場合は再起動してみてください。
また、ホスト側のパソコンがログイン済みだとSession Already Runningとダイアログが表示され、Force Stopをクリックするとログアウトします。
22.04
- 画面左下の⋮⋮⋮をクリックします。
- アプリケーション一覧より(歯車)をクリックします。
画面の左右をクリックするとページ遷移できます。
- 設定の共有より右上のスイッチをオンにします。
- 設定の共有よりリモートデスクトップをクリックします。
- リモートデスクトップよりリモートデスクトップ/リモートコントロールをオンにします。
- リモートデスクトップよりデバイス名/リモートデスクトップアドレス/ユーザー名/パスワードを確認します。
Windowsなどからリモートデスクトップ接続します。ただし、ホスト側がログイン済みでないと接続できません。接続できない場合は再起動してみてください。
クライアントから接続する
今回はRemminaアプリを用います。プリインストールされていなければ以下のコマンドなどでインストールできます。
sudo apt install remmina
- 画面左下の⋮⋮⋮をクリックします。
- アプリケーション一覧よりRemminaをクリックします。
画面の左右をクリックするとページ遷移できます。
- Remminaより+をクリックします。
- Remote Connection Profileの基本設定よりサーバー/ユーザー名/パスワードなど必要な項目を入力し接続などをクリックします。
ウィンドウのサイズ(解像度)を変更したい場合には基本設定より解像度を変更します。また、壁紙が真っ黒で表示されない場合は高度な設定の品質より最高(再低速)を選択すると表示されます。
- リモートデスクトップ接続し表示されます。
クライアントから接続するやり方は以上です。