Windows 11の最小システム要件のうちRAM(メモリー)は4GBとされていますが、量販店では16GBを搭載した機種が多いようです。ただ、それでも動きが「遅い」「重い」と使いにくい場合は軽量化してみると改善するかもしれません。
高速化するには?
簡単なのは「性能の良いパソコンを使う」ことですが、安い買い物ではないパソコンを買い替えるのは簡単では無いかもしれません。
また、性能アップが期待できる「HDDをSSDへ換装する」「RAM(メモリー)を増設する」と言うことも、昨今では換装や増設ができないパソコンも少なくないので難しいかもしれません。
そこで、Windowsに搭載されている様々な機能を取捨選択し不要なものをオフにすれば、全体のパフォーマンスを上げられる可能性があります。
変更する設定の項目
透明効果
Windows 11やWindows 10ではウィンドウの背後にある内容が透過しています。
これは透明効果と呼ばれる機能でパフォーマンスに影響を及ぼす場合もあるので、無効にしたほうがパフォーマンスが上げられる可能性があります。

視覚効果
Windows 11やWindows 10でマウス操作などをした際、動作がアニメーションで表示される個所があります。
しかし、これによって「もっさりと重く感じる」ことがあれば、視覚効果をオフに切り替えることで視覚的/処理的に軽くできるかもしれません。

バックグラウンドアプリ
Windows 11やWindows 10ではユーザーが起動していなくとも裏で動作しているアプリが複数あり、これをバックグラウンドアプリなどと呼びます。
これらのアプリは必ずしも必要で無い場合もあるので、不要なものはオフにしたほうがパフォーマンスが上げられる可能性があります。

スタートアップアプリ
Windows 11やWindows 10ではOSと同時に様々なアプリが起動します。
起動するアプリはオン/オフを切り替えられるので、不要なものはオフにしたほうがパフォーマンスが上げられる可能性があります。

Windows Sewarch
ファイル検索を行うための【Windows Search】と呼ばれる機能があります。検索をスムーズに行うためにバックグラウンドで動作している部分があり「パソコンが重い」「パソコンを軽くしたい」という場合にはオフにしてみると効果を感じられるかもしれません。

ストレージセンサー
一時ファイルやごみ箱などにあるファイルがいつまでも残っているとパフォーマンスに影響を与えることがあるため、Windows 11やWindows 10にはストレージセンサーと称して不要なファイルを自動的に削除する機能が搭載されています。

電源モード/プロセッサの電源管理
Windows 11やWindows 10ではCPUの性能を操作できる場合があります。
特にノートパソコンの場合、「バッテリーの時は省電力」のように設定されていることがあるため、「遅い」「重い」と感じるようであれば変更すると良いでしょう。

アクティビティ履歴
Windows 11やWindows 10では「どのアプリを使ったか」「どのファイルを使ったか」などのアクティビティ履歴が記録されます。
ただ、その分でCPU/メモリー/ストレージなどのリソースを消費するので、必要が無ければオフにすると良いでしょう。

コンテキストメニュー
Windows 11で右クリックすると新しいコンテキストメニューが表示されますが、全てが読み込まれるまで遅いので項目ごとの表示に時間差があり、クリックする位置がズレるという場合にはWindows 10までの旧仕様を表示するか戻すと良いです。
