Wi-FiルーターなどのDHCPを使って自動で割り当てているのに「IPアドレスが競合した」などと言った場合、Windows 11やWindows 10をはじめMacではIPアドレスを再取得することで改善する場合があります。
IPアドレスが競合する原因は?
IPアドレスはインターネットに接続するデバイスに割り当てられる一意(ユニーク)な番号で各デバイスは重複しない番号を持つハズですが、何らかの理由によって同じIPアドレスが割り当てられてしまうことがあり、これをIPアドレスの競合と呼びます。
IPアドレスは、Wi-Fiルーターなどに搭載されたDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)と呼ばれる機能によって自動的に割り当てられるのが一般的です。
ただ、手動で設定することもでき、「誤って同じIPアドレスを設定してしまった」と言う場合には、一意(ユニーク)になるように再設定するだけです。
しかし、DHCPを使っているのに同じIPアドレスが割り当てられてしまう場合があり、デバイスの再起動などで解決しなければ手動で再取得してみると良いでしょう。
再取得する手順
Windowsの場合
- コマンドラインツール(ターミナル/PowerShell/コマンドプロンプト)より以下のコマンドを実行しIPアドレスを開放します。
- IPv4の場合
ipconfig /release
- IPv6の場合
ipconfig /release6
- IPv4の場合
- コマンドラインツールより以下のコマンドを実行しIPアドレスを再取得します。
バージョンによってはreleaseで解放した段階で新しいIPアドレスが自動的に取得されることもあるので、あらためてrenewで再取得する必要が無い場合もあります。
- IPv4の場合
ipconfig /renew
- IPv6の場合
ipconfig /renew6
- IPv4の場合
- コマンドラインツールより以下のコマンドを実行しIPアドレスが取得されたことを確認します。
ipconfig
Windows IP 構成 Wireless LAN adapter Wi-Fi: 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: IPv6 アドレス . . . . . . . . . . . .: 2001:db8:: 一時 IPv6 アドレス. . . . . . . . . .: 2001:db8:: リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: 2001:db8:: IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.0.2.0 サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0 デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 2001:db8:: 192.0.2.0
うまくいかない場合にはreleaseした後にパソコンを再起動すれば、起動時にIPアドレスの再取得が行われるハズです。
Windowsでのやり方は以上です。
Macの場合
- システム設定のネットワークより(対象のネットワーク)をクリックします。
- 対象のネットワークより詳細をクリックします。
- 詳細のTCP/IPよりDHCPリースを更新をクリックします。
Macでのやり方は以上です。