Windows 11やWindows 10をはじめMacやUbuntuと言ったLinuxでは、カバー(ディスプレイ)を閉じるとスリープ状態に移行するように設定されていることが多いですが、これを電源オンのまま処理を続行させることが可能です。
長時間の処理をさせたい
動画のエンコードなど長時間に渡る処理を実行しているときに、うっかりカバー(ディスプレイ)を閉じてしまうと、スリープ状態に移行して処理が止まってしまう事があります。
そのため、ノートパソコンのカバー(ディスプレイ)を閉じてもスリープに移行しないように設定しておくと、誤って停止させてしまう事も無くなるのでオススメです。
ちなみに、多くのノートパソコンではカバー(ディスプレイ)を閉じるとディスプレイの電源が切れるようにできているので省エネにもつながります。
Windowsの場合
Windows 11では設定またはバージョンによってはコントロールパネル、Windows 10ではコントロールパネルより操作します。
電源ボタンへの割り当てと組み合わせるとスリープへの移行も簡単にできるのでオススメです。
設定
- 設定のシステムより電源とバッテリーをクリックします。
- 電源とバッテリーのカバー、電源とスリープ 個のボタン コントロール>カバーを閉じると、PCがより何も行わないを選択します。
電源に接続の他にバッテリー駆動と場合を分けて選択できます。
コントロールパネル
- コントロールパネル(大きいアイコン)より電源オプションをクリックします。
- 電源オプションのサイドメニューよりカバーを閉じた時の動作の選択をクリックします。
- システム設定のカバーを閉じた時の動作より何もしないを選択し最後に変更の保存をクリックします。
グレーアウトされ選択できない場合は現在利用可能ではない設定を変更しますをクリックします。
Windowsでのやり方は以上です。
MacBookの場合
スリープを無効にするので、全ての操作でスリープできなくなります。
- ターミナルを起動します。
user@MacBook-Air ~ %
- 現在の状態を確認したい場合、ターミナルより以下のコマンドを実行します。
0なら「スリープする」、1なら「スリープしない」です。
pmset -g
SleepDisabled 0
- スリープを無効にする場合、ターミナルより以下のコマンドを実行します。
元に戻したい場合は1を0に置き換えます。
sudo pmset -a disablesleep 1
ディスプレイを閉じてもスリープしないことから、電源に接続してなくともクラムシェルモードで使うことができます。
MacBookでのやり方は以上です。
Ubuntuの場合
GUIで操作するGNOME Tweaksとlogind.confを編集するやり方があります。
GNOME Tweaks
- 画面左下の⋮⋮⋮をクリックします。
- アプリケーション一覧のユーティリティよりTweaksをクリックします。
インストールされていなければ端末(ターミナル)より以下のコマンドを実行します。
sudo apt install gnome-tweaks
- Tweaksの全般よりラップトップの蓋を閉じるとサスペンドするをオフに切り替えます。
logind.conf
- 端末(ターミナル)よりlogind.confを開きます。
sudo nano /etc/systemd/logind.conf
- logind.confよりHandleLidSwitchの行をignoreに変更します。
#HandleLidSwitch=suspend HandleLidSwitch=ignore
- 変更を反映させるため、以下のコマンドを実行します。
sudo systemctl restart systemd-logind
Ubuntuでのやり方は以上です。