Windows 11や10でパソコン内のデータを持ち出せないようUSBの使用を禁止する場合、完全に使用禁止にすることは難しくとも【書き込みを禁止】や【読み書きを禁止】にすることが、ローカルグループポリシーエディターやレジストリでできます。
USBメモリーを使えないようにしたい
小さく持ち運びが容易なUSBメモリーはデータを物理的に移動させるのに便利なデバイスですが、それを悪用すると外部に持ち出してはいけないデータを簡単に持ち出すことができます。
そのため、企業で使われているパソコン等では「USBメモリの使用禁止」などのルールが定められている場合も多いですが、ルールを定めても守られなければ意味が無いので、パソコンのUSBコネクタを物理的に塞ぐと言ったことが行われる場合もあります。
しかし、マウスやキーボードなどUSBで接続するデバイスも多く完全には不可能です。
WindowsでUSBメモリーへの書き込みを禁止/読み書きを禁止する場合、ローカルグループポリシーエディターやレジストリを操作すればできますが、それぞれ挙動が少し異なります。
書き込みを禁止する手順
書き込みを禁止であることに変わりはないですが、ローカルグループポリシーエディターはアクセス拒否、レジストリは書き込み禁止で動作します。
これはエラーメッセージに違いがあり、ローカルグループポリシーエディターは~アクセスは拒否されました/この操作を実行するにはアクセス許可が必要ですなどと表示され、レジストリはこのディスクは書き込み禁止になっていますなどと表示されます。
ローカルグループポリシーエディター
ファイル名を指定して実行よりgpedit.mscを入力しOKをクリックします。
ローカルグループポリシーエディターのユーザーの構成>管理用テンプレート>システム>リムーバル記憶領域へのアクセスよりリムーバルディスク:書き込みアクセス権の拒否をダブルクリックします。
リムーバルディスク:書き込みアクセス権の拒否より有効を選択しOKをクリックします。
ローカルグループポリシーエディターで書き込み禁止にするやり方は以上です。
レジストリ
レジストリエディターより以下の場所を開きます。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control
新しいキー #1の名前をStorageDevicePoliciesに変更します。
StorageDevicePoliciesを選択し、右ペインより何も無い場所を右クリックし、新規よりDWORD(32ビット)値をクリックします。
新しい値 #1の名前をWriteProtectに変更します。
WriteProtectをダブルクリックするか、右クリックし修正をクリックします。
文字列の編集より値のデータを1に変更しOKをクリックします。
レジストリで書き込み禁止にするやり方は以上です。
読み書きを禁止にする手順
読み書きを禁止であることに変わりはないですが、ローカルグループポリシーエディターはアクセス拒否、レジストリは読み書き禁止で動作します。
これはエクスプローラーのPCでの表示に違いがあり、ローカルグループポリシーエディターは他のドライブと同様に表示されますが、レジストリは表示されません。
ローカルグループポリシーエディター
ファイル名を指定して実行よりgpedit.mscを入力しOKをクリックします。
ローカルグループポリシーエディターのユーザーの構成>管理用テンプレート>システム>リムーバル記憶領域へのアクセスよりリムーバルディスク:読み取りアクセス権の拒否をダブルクリックします。
リムーバルディスク:読み取りアクセス権の拒否より有効を選択しOKをクリックします。
ローカルグループポリシーエディターで読み書きを禁止にするやり方は以上です。
レジストリ
レジストリエディターより以下の場所を開きます。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\USBSTOR
USBSTORを選択し、右ペインよりStartをダブルクリックするか、右クリックし修正をクリックします。
文字列の編集より値のデータを4に変更しOKをクリックします。
レジストリで読み書きを禁止にするやり方は以上です。