WindowsでUSBメモリーを使用禁止にする方法

WindowsでUSBメモリーを使用禁止にする方法

2020年7月16日

Windows 11や10でパソコン内のデータを持ち出せないようUSBの使用を禁止する場合、完全に使用禁止にすることは難しくとも【書き込みを禁止】や【読み書きを禁止】にすることが、ローカルグループポリシーエディターやレジストリでできます。

USBメモリーを使えないようにしたい

小さく持ち運びが容易なUSBメモリーはデータを物理的に移動させるのに便利なデバイスですが、それを悪用すると外部に持ち出してはいけないデータを簡単に持ち出すことができます。

そのため、企業で使われているパソコン等では「USBメモリの使用禁止」などのルールが定められている場合も多いですが、ルールを定めても守られなければ意味が無いので、パソコンのUSBコネクタを物理的に塞ぐと言ったことが行われる場合もあります。

しかし、マウスやキーボードなどUSBで接続するデバイスも多く完全には不可能です。

WindowsでUSBメモリーへの書き込みを禁止読み書きを禁止する場合、ローカルグループポリシーエディターレジストリを操作すればできますが、それぞれ挙動が少し異なります。

わかる人であれば元に戻すことは容易であるため、過信することなく複数の安全策をとった方が良いです。
USBメモリーを接続した状態で操作すると、思うような挙動にならない場合があるので、USBメモリーは取り外しておきます。

書き込みを禁止する手順

書き込みを禁止であることに変わりはないですが、ローカルグループポリシーエディターはアクセス拒否、レジストリは書き込み禁止で動作します。

これはエラーメッセージに違いがあり、ローカルグループポリシーエディターは~アクセスは拒否されましたこの操作を実行するにはアクセス許可が必要ですなどと表示され、レジストリはこのディスクは書き込み禁止になっていますなどと表示されます。

ローカルグループポリシーエディター

ローカルグループポリシーエディターはProエディションでのみ使えます。

ファイル名を指定して実行よりgpedit.mscを入力しOKをクリックします。

キーボードよりRキーを押下すると表示されます。

Windows 11→ファイル名を指定して実行

ローカルグループポリシーエディターのユーザーの構成>管理用テンプレート>システム>リムーバル記憶領域へのアクセスよりリムーバルディスク:書き込みアクセス権の拒否をダブルクリックします。
Windows 11→ローカルグループポリシーエディター→リムーバル記憶領域へのアクセス

リムーバルディスク:書き込みアクセス権の拒否より有効を選択しOKをクリックします。
Windows 11→ローカルグループポリシーエディター→リムーバル記憶領域へのアクセス→リムーバルディスク:書き込みアクセス権の拒否

ローカルグループポリシーエディターで書き込み禁止にするやり方は以上です。

レジストリ

レジストリの操作をする際には、事前にバックアップをオススメします。

レジストリエディターより以下の場所を開きます。

コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control

Windows 11→レジストリエディター→Control

Controlを右クリックし新規よりキーをクリックします。
Windows 11→レジストリエディター→Control→コンテキストメニュー

新しいキー #1の名前をStorageDevicePoliciesに変更します。

新しいキー #1を右クリックし名前の変更をクリックするか、新しいキー #1を選択しキーボードのF2キーを押下します。

Windows 11→レジストリエディター→Control→StorageDevicePolicies

StorageDevicePoliciesを選択し、右ペインより何も無い場所を右クリックし、新規よりDWORD(32ビット)値をクリックします。
Windows 11→レジストリエディター→Control→StorageDevicePolicies→コンテキストメニュー

新しい値 #1の名前をWriteProtectに変更します。

新しい値 #1を右クリックし名前の変更をクリックするか、新しい値 #1を選択しキーボードのF2キーを押下します。

Windows 11→レジストリエディター→Control→StorageDevicePolicies→WriteProtect

WriteProtectダブルクリックするか、右クリックし修正をクリックします。
Windows 11→レジストリエディター→Control→StorageDevicePolicies→WriteProtect

文字列の編集より値のデータ1に変更しOKをクリックします。

元に戻す場合は0に変更するか、作成したStorageDevicePoliciesを削除します。

Windows 11→レジストリエディター→Control→StorageDevicePolicies→WriteProtect

レジストリで書き込み禁止にするやり方は以上です。

読み書きを禁止にする手順

読み書きを禁止であることに変わりはないですが、ローカルグループポリシーエディターはアクセス拒否、レジストリは読み書き禁止で動作します。

これはエクスプローラーのPCでの表示に違いがあり、ローカルグループポリシーエディターは他のドライブと同様に表示されますが、レジストリは表示されません。

ローカルグループポリシーエディター

ローカルグループポリシーエディターはProエディションでのみ使えます。

ファイル名を指定して実行よりgpedit.mscを入力しOKをクリックします。

キーボードよりRキーを押下すると表示されます。

Windows 11→ファイル名を指定して実行

ローカルグループポリシーエディターのユーザーの構成>管理用テンプレート>システム>リムーバル記憶領域へのアクセスよりリムーバルディスク:読み取りアクセス権の拒否をダブルクリックします。

読み取りアクセス権の拒否ですが、そもそもエクスプローラーで開くことができないので書き込みアクセス権の拒否も含まれます。

Windows 11→ローカルグループポリシーエディター→リムーバル記憶領域へのアクセス

リムーバルディスク:読み取りアクセス権の拒否より有効を選択しOKをクリックします。
Windows 11→ローカルグループポリシーエディター→リムーバル記憶領域へのアクセス→リムーバルディスク:書き込みアクセス権の拒否

ローカルグループポリシーエディターで読み書きを禁止にするやり方は以上です。

レジストリ

レジストリの操作をする際には、事前にバックアップをオススメします。

レジストリエディターより以下の場所を開きます。

コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\USBSTOR

Windows 11→レジストリエディター→USBSTOR

USBSTORを選択し、右ペインよりStartダブルクリックするか、右クリックし修正をクリックします。
Windows 11→レジストリエディター→USBSTOR→Start

文字列の編集より値のデータ4に変更しOKをクリックします。

元に戻す場合は3に変更します。

Windows 11→レジストリエディター→USBSTOR→Start

レジストリで読み書きを禁止にするやり方は以上です。