Microsoft Officeの[Excel]やLibreOfficeなどの[Calc]と言った表計算ソフトでは、行番号が[数字]で列番号が【アルファベット】となっていますが、このアルファベットを【数字】にできます(R1C1参照形式)。
R1C1参照形式とは?
セルを[A1]や[B2]と言ったように参照するのを「絶対参照」と呼び、どの位置のセルでも同じセルを参照することができるのに対し、列番号を数字にすると「右下のセル」と言ったように相対位置を指定する「相対参照」が可能になり、これをR1C1参照形式と呼びます。
R1C1参照形式において参照元のセルをR[0]C[0]とし、上下左右をR[-1]C[0] R[1]C[0] R[0]C[-1] R[0]C[1]と表記します。ちなみに、RはRow(行)をCはColumn(列)を表し、整数の[]と0は省略できます。
R[-2]C[-2] | R[-2]C[-1] | R[-2]C[0] | R[-2]C[1] | R[-2]C[2] |
R[-1]C[-2] | R[-1]C[-1] | R[-1]C[0] | R[-1]C[1] | R[-1]C[2] |
R[0]C[-2] | R[0]C[-1] | R[0]C[0] | R[0]C[1] | R[0]C[2] |
R[1]C[-2] | R[1]C[-1] | R[1]C[0] | R[1]C[1] | R[1]C[2] |
R[2]C[-2] | R[2]C[-1] | R[2]C[0] | R[2]C[1] | R[2]C[2] |
通常であれば絶対参照の方が使いやすいかもしれませんが、マクロなどを使用する場合には相対参照の方が都合が良い場合があるので、臨機応変に使い分けると便利です。
これは、Microsoft OfficeのExcelはもちろん、オープンソースで誰でも使えるフリーのオフィスソフトであるLibreOfficeのCalcでも同様のことができます。
Microsoft Office Excelの場合
- メニューより【ファイル】を選択します。
- サイドメニューより【オプション】を選択します。
- オプションの[数式]より【R1C1参照形式を使用する】を設定します。
画像は[オフ]の状態でクリックすることで[オン]に切り替わります。
Excelでのやり方は以上です。
LibreOffice Calcの場合
- メニューの[ツール]より【オプション】をクリックします。
- オプションの[LibreOffice Calc]>[数式]より[数式の構文]を【Excel R1C1】に変更します。
最後にOKをクリックします。
- 列番号が数字に切替わります。
Calcでのやり方は以上です。