AndroidスマホにLinux環境をつくる方法

AndroidスマホにLinux環境をつくる方法

Android 15より一部のスマートフォン向けに[Linux開発環境]が提供され、インストールすることで【Linuxターミナル】が使えるようになります。また、非対応であっても[Termux]アプリを使って同様のことができます。

Linuxとは?

大雑把に言えばWindowsなどと同様にOSの1つで、Android OSもLinuxがベースとなっていますがLinuxとして使うには難がありました。

しかし、2025年03月にアップデートされたAndroid 15でLinux開発環境を有効にすれば、LinuxターミナルがインストールできLinuxコマンドが使えるようになります。ただ、現時点ではGoogle Pixelシリーズのみに提供されているので、それ以外の機種ではTermuxアプリを使うと良いでしょう。

どちらも、扱うには多少なりともLinuxの知識が必要となります。

[改訂第3版]Linuxコマンドポケットリファレンス
[改訂第3版]Linuxコマンドポケットリファレンス
 

Linux開発環境

ダウンロード&インストール

  1. 設定のシステム>開発者向けオプション>Linux開発環境よりAndroidでLinuxターミナルを実行するをオンに切り替えます。
    Androidスマートフォン→設定→システム→開発者向けオプション→Linux開発環境

  2. アプリリスト(ドロワー)などからターミナルアプリをタップします。
    Androidアプリ→Linuxターミナル→アイコン

  3. Linuxターミナルをインストールするよりインストールをタップします。
    Androidアプリ→Linuxターミナル→ダウンロード&インストール

起動する

ターミナルアプリをタップすれば起動します。aptコマンドなどを使い以下のコマンドを実行して、パッケージを最新にアップグレードできます。

sudo apt update
sudo apt upgrade

終了するには、通知領域のターミナルより閉じるをタップします。
Androidスマートフォン→通知領域→ターミナル

Linux開発環境の使いかたは以上です。

Termuxアプリ

ダウンロード&インストール

Google Playに公開されているアプリは古い場合があるので、F-Droidから最新版をダウンロード&インストールします。

ただし、Google Play以外からアプリのダウンロード&インストールは、いわゆる野良アプリの扱いになり事前の設定が必要です。

起動する

インストールしたアプリをタップすれば起動します。パッケージ管理マネージャーはpkgコマンドが備わっているので、以下のコマンドを実行してパッケージを最新にアップグレードできます。

エラー『TERMUX_MAIN_PACKAGE_FORMAT: unbound variable』が発生する場合には、再起動(終了→起動)を試してみると良いでしょう。
pkg update
pkg upgrade

終了するには、通知領域のTermuxよりExitをタップするか、以下のコマンドを実行します。

exit